「水洗い洗車をしたけど、ボディがザラザラしていて茶色く錆びているようだ」
「擦っても取れないのですが、どうしたらいいですか?」
取れますよ! 鉄粉が自動車の塗装面に付着してサビているものなので簡単に落とせますよ。
これって鉄粉なのですか?
さてどのようにして綺麗に落とすのか、これから簡単にお伝えしようと思います。
外装塗装面の鉄粉やピッチの取り除き方
自動車に乗っているとどうしても付着してしまうのが鉄粉なのですが、洗車をされるときに皆様はどのようにして綺麗にしているのでしょうか?
洗車をして洗い流した時に、塗装面にザラザラとした所はありませんでしたか?
それ、鉄粉や砂やピッチ・タールなどが付着して汚れているのです。
砂などは洗車スポンジで洗い流せると思いますが、鉄粉やピッチ・タールは水洗いでは落とすことができません。
鉄粉やピッチ・タールは主に車のタイヤが巻き上げた粉塵なので、雨の日に水と一緒にボディに付着して、そして乾いた時に塗装面にこびりつきます。
ピッチ・タールなどは道路のアスファルトが細かくなって黒く小さな点となって付着します。
道路の舗装工事直後を走行する場合はアスファルトが柔らかくて付着しやすくなったり、夏場などはアスファルトが太陽光で熱しられて柔らかくなって付着しやすくなります。
このピッチ・タールは案外簡単に取り除くことができます。
専用のピッチ・タールクリーナーが市販で販売されているので、汚れ面に塗布して拭き取るだけで簡単に取り除くことができます。
しかし、塗装面に付着した鉄粉の除去は少々厄介なものとなります。
鉄粉は塗装面に付着すると湿気や雨などで錆びてしまい、非常に小さな鉄粉でも錆が広がり汚くなってしまいます。
一度サビてしまうと、水洗いやウエスなどで擦っても簡単には取れません。
そして放って置くとサビがどんどん広がっていき、汚れが目立って汚く見えてくるようになります。
道路上の鉄粉付着の多くは、冬場の除雪作業車の削れカスで、作業車の機械部分が道路と接触して金属が削れて粉となり、それが車のボディに付着して錆びるという具合で、それ以外にもどこの道路でも鉄粉は少なからずあると思います。
雨に日に走行すると、水と一緒に巻き上げられた鉄粉がフェンダーやバックドアなどに付着して、そして乾いて錆びて汚れていってしまいいます。
ボディに付着して錆てしまった鉄粉は、どうやって取り除けばいいのでしょうか?
次のような方法がおすすめです。
鉄粉除去クリーナー(液体薬剤)で鉄粉を除去
今回はPITWORK強力鉄粉除去クリーナーを使用しました。
カーショップや通販でも販売されている比較的手に入れやすい商品です。
我々のようは自動車販売店では一般販売していないような商品を使用する事もありますので、紹介できる商品はないのですが、鉄粉を落とす能力はあまりかわらなかったのでPITWORKの商品を使用しました。
使用方法は簡単です。
- 水洗い洗車をした時にボディがザラザラしていると感じたら、鉄粉除去クリーナーを使用してみてください。
- 水気を拭き取り、ザラザラしているボディ部分に鉄粉除去クリーナーをスプレーして、スポンジ等で塗り伸ばして下さい。
- 3〜6分程度そのままにした後に水で洗い流してください。
- 水で流した所をもう一度、カーシャンプーとスポンジで洗車してください。
- 小さな鉄粉であればこれできれいになると思います。
それでもまだザラザラしているようであれば、トラップ粘土クリーナーを使用して綺麗にします。
鉄粉が付着しているパネル全体にスプレーで吹き付けます。
リアゲートならそのパネルだげ吹き付けるようにして、ワンパネルごとに洗浄してください。
吹き付けた液剤をスポンジなどで拭きのばしてください。
ご覧の写真では化学反応がわかりやすいように液剤を吹き付けただけです。
スポンジ等で塗り伸ばしてくださいね。
液剤を吹き付けると鉄粉が化学反応をして紫色の液体になり流れています。
3~6分程度置いてから水で流します。
長い時間放置しないように気を付けてください、変色やこびりつきの原因となります。
水で流したのちに、洗車用のカーシャンプーとスポンジで水洗いします。
これは洗車前の画像です。
見えにくいですが鉄粉が数多く付着しています。
拡大するとこのように塗装面に付着してサビています。
洗い流してもボディーがまだザラザラしている状態の場合。
強力鉄粉除去クリーナーでも取り切れなかった鉄粉は、トラップネンドを使って取っていきます。
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トラップ粘土クリーナーで取除く
液体薬剤の鉄粉除去クリーナーで落とせなかった鉄粉は、次のようなトラップネンドを使って取り除きます。
トラップネンドは鉄粉だけではなく、虫の付着や水洗いでは落ちなかった汚れも取ることができる便利なものです。
今回は次のモノを使用しました。
使用方法は簡単なのですが、少し気を付けて頂かないといけない事があります。
塗装面にこびりついた鉄粉を粘土でこすり取るのですが、トラップネンドで塗装面を擦ると洗車傷のような非常に細かな傷が付きます。
白やシルバーなど淡色であれば目立ちにくくいのですが、黒や紺など濃色の塗装の場合はネンドを擦った傷が光の加減で目立って見えます。
色の濃いクルマの場合、トラップネンド使用は傷に気を付けてください。
もし細かな傷が付いた場合は、自動車ボディ用のコンパウンドで磨いてください。(ボディコーティング施工車を除く)
トラップネンドはハードタイプとソフトタイプがあり、使用用途と季節により使い分けます。
冬場になるとネンドが固くなり傷もつきやすくなります。その場合はお湯などで温めながら使用するようにしましょう。
ではトラップネンドで鉄粉除去してみましょう。
- まずは塗装面の砂や汚れを水洗い洗車で洗います。
- 水洗い洗車で使用しているカーシャンプー水溶液にネンドを浸します。
- 水で濡れた塗装面(鉄粉が付いている)のところをネンドで軽く擦ります。
擦る強さは優しく、塗装面とネンドの間に水膜を入れて「スッスッーッ」という感じです。
解りにくいかも知れませんが、やってみると感覚がつかめます。
力を入れて擦ってしまうと塗装面とネンドが張り付いてしまいますので、水膜の上を撫でるように擦りましょう。
「チャリ、チャリッ」という感覚とともに鉄粉がネンドに剥ぎ取られていきます。
剥ぎ取られた鉄粉はネンドの中に納められてしまいますので、取り出すことはできません。
なので、使用し続けたネンドの中には鉄粉や汚れが入っていますので、使い古した粘土を使うと鉄粉入りのネンドで塗装面を擦ることとなって傷が付いてしまいます。
ネンドが汚れたと感じた時には早めに新しいものと交換しましょう。
ネンドの使用方法は、水を流しながらネンドで擦る方法や、
カーシャンプーなど石鹸水を付けて滑りを良くして擦る方法などがあります。
どちらの方法でも良いのですが、ネンドの質や気温などで使い分けてもいいかと思います。
力を入れず軽く擦るのがポイントです。
擦る感覚は、「シュルシュルでチャリチャリ」です。
なんか文字ではわかりにくいかも知れませんが、やってみるとわかると思います。
鉄粉除去クリーナー一覧はこちらから
鉄粉やサビが酷いと下取り査定時に減点となる
自動車のボディに鉄粉とサビが酷くなって塗装面が汚くなった車では、下取り査定時に減点の対象となります。
どのくらいの減点となるのかは、査定士の判断となる場合がありますが、リアゲートならおおよそ1~3万円分の減額となると思って下さい。
私の査定の場合でも、上記のような鉄粉除去方法で洗浄しても落ちないと思われる汚れ具合だと1~3万円分の減額すると思います。
そこまで酷くなってしまう前に、鉄粉除去を実施しておいてほしいと思います。
少しの努力の洗車でクルマを綺麗にして査定額がアップするのであれば、やった方がよいと思います。
クルマを駐車する場合では止める場所によって鉄粉などが付着しやすい所もあります。
鉄道の線路近くに駐車する事が多い車両や、金属加工をされている工場や工事現場近くに駐車される場合などでは、鉄粉が付着することがあるので注意しましょう。
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まとめ
このブログを読んでいただいてる方は、マイカーの洗車を自分でされている方だと思います。
洗車で汚れが落ちなかった経験などがあって、綺麗にする方法が解らなかった方に見てもらって、この方法にチャレンジしていただけたらと思います。
自分のクルマを綺麗にしておくと、下取りや乗換えの時に少しでも高額で手放すことができると思いますので綺麗を保ちましょう。
また洗車等でご質問などがあれば、いつでもコメントいただけると幸いです。
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Photo: フレディ(ブログ運営者)
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