エンジンルームでネズミ(鼠)が悪さをして故障したクルマ

自宅ガレージでクルマを動かそうとエンジンを始動すると、メーターには異常のチェックランプが沢山点灯してエンジン不調になった。何か故障しているようだ。

自動車整備のプロに見てもらうと、何ヵ所かに電気配線の断線があるようだった。

どうやら動物(鼠?)らしきものが電気配線を噛みちぎる被害にあっている様でした。

住宅のガレージで3日間乗らずに駐車されていた様なのですが、この車のオーナー様はこんな事ってあるのかと思われたそうです。

何でこのような事になったのでしょうか。

この車はどのように故障したのかをご覧ください。

 

ネズミが配線を噛って故障させた事例

 

ユーザー様から連絡が入りました。

「エンジンを始動したらメーターにチェックランプが色々点灯しているんです」

「何かエンジンの調子もおかしいので見てもらえますか?」

車両はユーザ様の自宅駐車場でした。

早速に診断機を持ってユーザー様の自宅に訪問をしました。

車両の診断をすると、様々なエラーが出ていました。

「これは単純な故障ではないようですね」

「この車両を工場に搬送して詳しく調べないと、何が原因か解らないですね」

工場に持ち帰って調べてみると、信じ難い事が解りました。

診断機では様々なエラーが出ていますが、いくつかのセンサー異常が出ていました。

各センサーを調べてみようとエンジンルームを見てみると何かがオカシイ?

電気配線が粉々になって散らばっているではないですか!

これはまさかネズミの仕業か!

配線数本が噛みちぎられてバラバラになっていました。

 

春先から夏ごろにかけて動物(ネズミ)による故障で入庫する車両が、今までに何台かあったことを思い出しました。

 

これが配線を噛られた車のエンジンルームです。

黄色の点線で示していますが、ここにあるはずの配線が無くなっています。

食い散らかした配線などが辺りに散らかっていました。

 

上のが画像の拡大になります。

コルゲートチューブに守られた配線を見事に噛みちぎっています。

 

今回この車両ではマップセンサーの配線を完全に断線していました。

他の配線は無事だったのですが、駐車している日数が多ければ他の配線も断線させられていたかも知れません。

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何故この配線を集中して噛んだのでしょうか?

画像を見て頂いてわかるように、コルゲートチューブに収められた3本の電気配線があります。そしてコルゲートチューブにはビニールテープが巻かれています。

人伝えで聞いた話ですが、ネズミはこのビニールテープを好んで噛むのではないかと言われていましたが、どうもそうではないようです。

ネズミは一生歯が伸び続ける動物らしく、定期的に歯を削っておかないと噛み合わせが悪くなるそうです。

なのでちょうど噛みやすくて歯を削りやすい配線が、よくかじられるのだという事です。

ネズミにはちょうどよいのがこの配線だったのかもしれません。

 

電気配線以外を噛っている事もあります

ボンネット内側やバックパネルに装着してある吸音材(黒色の繊維系のシート)。

この吸音材もよくボロボロにされています。

繊維系の綿みたいな素材なので、ネズミたちが噛んで集めて、巣を作ろうとするのではないかと思います。

実際に数年前、自動車の天井で巣を作っていた車両がありました。

天井の金属ボディと内貼りの間で、ルームランプの小さな空間に内貼りの繊維を集めて巣を作っていました。

こんな事例もあったのです。

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鼠から車を守る方法

 

自動車を駐車していても一般的にネズミ被害にあう事はないと思います。

でも稀にネズミ被害にあう車両があります。

近くにネズミが生息していて住宅などでも被害がある所は要注意です。

ネズミ被害は山岳地域や田舎地域だけではありません。

街中でも被害にあうこともあるのです。

一度被害があった場合は何か対策をしておかないと、また同じようにネズミ被害にあう事になるかも知れません。

それはネズミの習性なのですが、一度味を占めた所にはまた戻ってきて同じことをするらしいのです。

エサなどがあった場合は覚えていてまた戻って来るようです。

なので、何度も被害にあわないように対策をするようにしましょう。

 

ネズミ避け対策

 

住居などでは様々な対処方法がありますが、自動車の場合ネズミ被害から守ろうとすると、どのような事をすればいいのでしょうか。

 

自動車そのもの(電気配線)に何か対策をすることは難しいと思います。

過去に一度このような対処をした事を思い出しました。

ネズミが車内に入って悪さをした事例がありました。

その時の対処方法は、エアコンフィルターを食いちぎって侵入していたので、エアコンダクト外気導入口のところに金属の金網を張り付けて侵入を防いだ処置をしました。

 

 

エンジンルームの電気配線などはネズミ対策は出来ないので、そのままにするしかありません。

この場合は自動車にネズミを近づけないようにするしかないので、ネズミの忌避剤を使う方法や超音波で追い払う方法などで対応するのが良いかと思います。

 

ネズミの忌避剤とは

ネズミが嫌う臭いや成分を含んだ薬剤のことで、ネズミを駆除することを目的としておらず、追い払うことや、寄せ付けないことを目的として作られた薬剤です。

 
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超音波で追い払う方法とは

超音波は特殊な音でネズミ追い払う、または寄せ付けないために使用します。

しかし、長期間使用し続けていると、ネズミが超音波に慣れてしまい効果が薄れてしまう事があります。

定期的に音波の種類を変える商品も出ているようなので、この手もアリです。

 
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車のエンジンルームに入る動物たち

 

自動車のエンジンルーム内に侵入するのは、ネズミだけではありません。

私の経験ですが、猫や、イタチ類や鳥類など様々な動物たちが侵入していた自動車を見てきました。

冬場などはクルマがあったかいので猫がよく侵入していました。

その時に猫が持ち込んだものと思われる鳥や小動物などが食い散らかされていたり、そのまま放置されていたりと、あまり見たくないような車両もありました。

特に猫が持ち込んだ鳥(鳩)は最悪でした。

匂いは酷いし、ボンネットを開けた瞬間に羽が舞い上がって強烈でした。エンジンルーム内の掃除が大変だった事を覚えています。

 

動物たちは何故エンジンルームに侵入するのでしょうか。

私の考えではありますが、寒さを凌げる場所で閉鎖された空間なので動物たちも安心できる場所なのかもしれません。

自宅の駐車場でも動物が浸入するかもしれませんので、長期間車両を放置せずに、乗らなくてもエンジンを始動しておく事をお勧めします。

 

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まとめ

 

今回はネズミの被害にあってしまった車両を紹介しました。

ネズミ被害は、山沿いではなく街中でも駐車中に侵入してくる事もありります。

自宅の駐車場でも長期間放置していると被害にあるかも知れないので、自動車に乗らなくてもエンジン始動くらいはしておく方がよいです。

もし駐車場周辺でネズミの痕跡があったり、近所の住宅等でネズミ被害にあわれた人がいた場合は自分の自動車にも被害が及ぶ可能性がある事もおぼえておいてください。

その時はシッカリとネズミ避け対策をしておく事をお勧めします。

被害にあう前に対策をしておきましょう。

 

Photo/Illustration: 無料写真素材なら【写真AC】

Photo: フレディ(ブログ運営者)

 

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フレディ
40代のおっとり自動車セールスマンです。 自動車業界ではそれなりに一通り経験してきており、整備から販売までさせて頂いております。 整備士の資格や自動車査定士の資格もあり、中古車などの情報も得意分野であります。

自動車に関する私の知識や、お得な情報・損をしないカーライフなどを皆様にお伝えできればと思いこのブログを書いています。 皆様も知っている情報が多いかと思いますが、見て頂いた方に喜んで頂けるサイトを目指しています。

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