自動車バッテリーの寿命って知っていますか?
通常使用で3~4年で交換時期となります。
皆様の使用している自動車バッテリーは交換時期になっていませんか?
おおよそ新車から2回目の車検が来るまでに交換するのがお勧めの時期となります。
普通バッテリーやアイドリングストップ用バッテリーって自動車販売店や整備工場で交換すると、リセット費用も含めて結構高くつきますよね。
カーディーラーにバッテリー交換の料金を問い合わせると、思っていたより高額だったと言うご経験があるのではないでしょうか。
「車検の時に整備工場で交換してもらったが、ある日カーショップに同じ商品が並んでいて、金額を見て値段の違いにビックリしました。」
「車検の後にでも安い所で買えばよかった・・・」
なんて方もおられるのではないでしょうか。
交換費用を抑えて少しでも安くしようと思うと、自分で買ってきて自宅などで交換するのが良いかと思います。
自分で交換するには多少の注意点はありますが、初めての方でもこれを見て頂けると交換できると思いますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自動車バッテリー・アイドリングストップバッテリーを自分で交換する方法
これから自動車バッテリーの交換を行います。
画像と文章ですが交換方法と、交換する時の注意点などを記入しましたので、これを見ながら行ってみてください。
様々な車種があり、取付け取り外し方法も多少の違いはあります。
参考資料でありますので、全てが同じやり方ではない事をご了承ください。
また、作業に関しては自己責任でお願いいたします。
新しいバッテリーと、工具の準備は出来ましたか?
ネット通販やカーショップなどで安く購入されたバッテリーを準備されましたか?
それと交換に必要な道具があればOKです。
では始めましょう!
一般的な国産車で実際に交換していきます。
この車両はハイブリッド車ですが、専用バッテリーではなく通常の一般的なバッテリーを使用している車両です。
交換に必要なもの
丈夫な手袋(出来れば絶縁タイプ)と、10ミリのスパナと、ラチェットレンチ(10ミリディープソケット)があれば交換できます。
少々面倒ですがスパナだけでも出来ない事は無いです。
念のために保護眼鏡などもあればよいかと思います。
※自動車の電源やエンジンは切っておいてください。
※車のキーは車外に出してご自分で持っておいてください。
10ミリのスパナを使ってバッテリーターミナル(接点)のナットを緩めます。
※必ずマイナス端子から外してください。
自動車のボディ全体がマイナスとなっています。
まずは自動車に流れている電気を止めないといけません。
そうでないとバッテリーのプラス端子を外す時に、誤ってボディに接触してショートしてしまうからなのです。
バッテリーを外すと自動車には電気が通わなくなります。
取付けをして再度電気を通電させると、セキュリティアラームが鳴る車両もあるからです。
盗難防止の一つではあるのですが、クラクションが鳴るとビックリしますよね。
バッテリーの接点をつなげた時にセキュリティアラームが鳴った場合は、自動車のリモコンキーでドアロックの開錠ボタンを押して止めてください。
それでも止まらない場合はエンジンをかけてください。
これでクラクションは止まると思います。
マイナス端子が外れました。
バッテリーの端子に触れないように横に避けておきましょう。
続いてプラス端子を外します。
これも10ミリのスパナを使用してナットを緩めます。
緩める量は、軽くなってから1回転くらいでいいです。
これも外れたプラス端子は、バッテリー端子に触れないようにしてください。
これはラチェットレンチでディープソケットを使用すると便利です。
固定ボルトが長いのでディープソケットを使用しています。
ラチェットレンチが無い場合は、スパナで緩めてください。
強く締まっているナットではないので緩むと思います。
ナットが軽くなったら手で回して緩めてください。
固定している棒がバッテリー下部あたりに引っ掛けてあると思いますので取り外します。
どの方向から引っ掛けてあるのかを覚えておいてください。
取付けの時に同じように固定しなくてはいけないので。
このように古いバッテリーを取り外すことが出来ました。
使用済みバッテリーと固定金具です。
バッテリーを持ち上げる時には必ず両手で持つようにしてください。
重量のある部品ですのでシッカリと持ってください。
バッテリーには液体が入っています。
この液体は希硫酸です。
漏れるととても危険なので、絶対に傾けたり落として破損させたりしないようにしてください。
万が一、バッテリー液が体に付着した場合は直ちに水道水で十分に流した後、医療機関で見てもらってください。
ここに新しいバッテリーを、入っていた通りに取り付けます。
入れる時に方向を間違えないようにしてください。
外す前にスマホで写真を撮っておくと良いかもしれません。
取付けは、外した時の逆の順番で行ってください。
注意しないといけないのは、端子の取り付ける順番です。
※取付ける場合は、必ずプラス端子を取付けてからマイナス端子を取付けてください。
※端子の10ミリのナットは強く締め付け過ぎないでください。締め過ぎは破損の原因となります。
※ナットやボルトは緩めた時の固さを覚えていて、締め付ける時も同じくらいに締め付けてください。
今回使用した工具です。
DIY用品のホームセンターなどでも売っています。
バックアップ電源を使用しないと面倒な事になる車種もある
カーバッテリーを自分で交換される場合に、車種によっては車載コンピューター(ECU)のリセットをしないといけない車両も有ります。
っえ?・・・
コンピューターのリセット??
バッテリーを取り換えるだけなのに?
自動車のコンピューターECUって何?
ECUとは自動車の動きを一括で制御しているコンピューターの事です。
エンジンや電装品の制御している車の頭脳です。
12Vのバッテリーを外すことで、コンピューターに繋がっていた電源を切る事になるります。
その後バッテリーを取付けて電源を入れるとコンピューターは再起動する事になります。
電源が切れた事でメーターに警告灯(チェックランプ)が点灯する車種があるのです。
そのような車種では、新品のバッテリーを入れ変えて交換したことを、自動車のECUに伝えてやらないとダメな場合があるのです。
どの様な車種がチェックランプ点灯してしまうのでしょうか。
国産のハイブリッド車で、ハイブリッド車補機用バッテリーを搭載している車両や、輸入車などになります。
特に輸入車は、バッテリー交換後のリセットを必要とする車種は多くあります。
アイドリングストップバッテリー車はリセットが必要?
アイドリングストップバッテリー(ISバッテリー)を搭載した車両ではバッテリーを新品に交換した場合はECUのリセットが必要となる車両が多くあります。
なぜリセットが必要なのか?
それは車両のECUがバッテリーの充電制御を行っていて、加速時には充電を弱くしてエンジン負荷を下げ燃費に貢献させています。減速時には充電を強くして一気にバッテリーに充電させようとする制御が働きます。
そして車両のECUはバッテリーの劣化判定も行っています。バッテリーの内部抵抗値が高くなってくるとバッテリーの劣化が進んでいる事を測定して、アイドリングストップをするかしないかの判定も行っています。
ISバッテリーの劣化して交換が必要な判定になってくると、車両はアイドリングストップをしないようになります。
そして劣化が進んでくると充電量を多くするようになってきます。劣化判定で強く充電させるように車両が判断したバッテリーを新品に交換した場合、新品のバッテリーになっても同じように強く充電させてしまう車両があります。
新品に交換した時にはECUのリセットを行い、バッテリーの劣化判定も判定させ直す事が必要となります。
もしリセットしておくのを怠ると、新品のバッテリーに交換しても車両が古いバッテリーだと勘違いして通常よりも強く充電してしまい、過充電となって新品のバッテリーでも1年も経たないうちに要交換となってしまう場合があるのです。
ですので、ISバッテリーを搭載した車両は新品に交換した時にはECUリセットを行ってください。
この場合、バックアップ電源を使用する必要はありません。
ECUリセットは自動車ディーラー等でご相談される事をお勧めします。
メーターにチェックランプ(警告灯)が点灯してしまったら?
バッテリー交換でチェックランプが点灯してしまうと、ほとんどの車種でコンピューターのリセットが必要になります。
車種メーカーのカーディーラー店に行ってリセット処置をしてもらわなければなりません。
せっかく自分で交換したのにディーラーに持っていくのは嫌ですよね。
そこで必要となるのが「バックアップ電源装置」です!
自動車屋さんも使っている便利グッズなのです。
バックアップ電源ってどんなものなのか?
カーバッテリーを取り外す前に、自動車に電源を供給しておく装置です。
バッテリーを外してもバックアップ電源で電気が流れているので、自動車はバッテリーを外したことに気が付かないという事です。
皆様もご経験はございませんか?
車屋さんでバッテリー交換してもらった後に、「オーディオのチャンネル記憶が全部消えてしまっていた」なんて事はありませんでしたか。
これも電源を切ってしまったせいでメモリーが消えてしまうという事になります。
最近では、カーナビも盗難防止の観点から電源を切るとロックされてしまう商品もございます。
後々に面倒な事になるので、バッテリー交換の際にはバックアップ電源を利用される事をお勧めします。
バックアップ電源は様々な商品が出回っています。安いものからプロが使う高価な品まであります。
一般の方は何度も交換する事が無いでしょうから、安いもので安全に使用できるものが良いのではないでしょうか。
自動車バッテリーの種類
自動車には様々なバッテリーの種類がありますが、どのようなものがあるのでしょうか?
車の種類によっても使用されるバッテリーは違ってきます。
乗用車やトラック・特殊車両など様々な種類のバッテリーがありますが、今回は乗用車のバッテリーの種類をご紹介します。
皆さんもよくご存じの自動車バッテリーですが、乗用車のモノでも3種類のバッテリーがあります。
乗用車の12Vバッテリー
標準バッテリー
一般的な使用用途の車両用で、通常のバッテリーです。
最近では充電制御を行っている車両があり、数年前から生産される車両のほとんどがこの充電制御車となっています。
充電制御車とは、低燃費にするために自動車の発電機を制御してエンジン負担をかけないようにして燃費を良くしようとするシステムです。
エンジンの出力が必要な時は充電を止めて、減速時などの燃料を使わないときに短時間で一気に充電するようにしています。
なので充電制御車用バッテリーは短時間充電に対応できるように作られています。
アイドリングストップ車用
これはアイドリングストップ車専用に作られたバッテリーで、通常のモノよりも性能や容量が大きいバッテリーとなってます。
エンジンが止まっている時には発電できないので、バッテリーは常に放電をし続けます。
そしてエンジン再始動時には大きく電力を使用します。
容量が小さいモノではすぐにバッテリー上がりを起こしてしまい、エンジンの再始動が出来なくなってしまいます。
ですのでこのタイプでは充電と放電を短時間に出来るようにして、同じ外寸のバッテリーでも中の容量や性能が高い製品となっています。
ハイブリッド車補機用
このタイプはハイブリッド車の補機用(エンジンの始動には使用しない)バッテリーで、動力用バッテリーから充電しているものです。12Vで使用する自動車の製品(ヘッドライトやカーナビ・メーターなど)を動かすためのバッテリーです。
特に大きな充放電を必要としない為、容量や性能はアイドリングストップ車用バッテリーほど高くはありません。
このバッテリーはハイブリッド車のトランクルームやリアシート下などの室内に設置されるため密閉式となっています。
密閉式ではありますが鉛バッテリーはガスを発生させます。そのガスを車外に放出させるようにホースが付いているのが特徴です。
大まかではありますが、この3タイプが乗用車用バッテリーになります。
自動車に合わせたバッテリーを使用するようにしてください。
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交換後の不要バッテリの廃棄方法は?
自分で交換したバッテリーですが何処へ廃棄すればいいでしょうか?
自動車バッテリーは産業廃棄物ですので、公共のゴミステーションには廃棄できません。
バッテリーの中の液体は希硫酸が入っています。
非常に危険な液体で、人体に付着すると火傷状態になったり、金属や石などを解かす性質を持っています。
どこでも捨てていいものではない事をよく覚えておいてください。
ではどこで廃棄できるのでしょうか?
自動車屋さんやガソリンスタンド・カーショップなどで引き取ってもらえると思いますが、廃棄するのに費用が必要な場合があるかも知れません。
廃バッテリーを引き取ってくれる業者さんはありますが、一般の方は自動車屋さんなどに持っていかれる事をお勧めします。
まとめ
「自分でバッテリー交換をしてみよう」と考えている方のお手伝いが出来ればと思いこのブログを書きました。
自動車バッテリーは安い部品ではありません。
性能の良いバッテリーは金額も高価になってきます。
でも安物の部品を使用して失敗したなんて事も嫌ですよね。
自動車屋さん任せで交換してもらうと簡単で楽ですが金額が高くつきます。
「性能の良い製品を使用したいけど安く手に入れたい!」
「安物の製品を使ってすぐにダメになってしまった!」
なんて事になったら困りますよね。
ですので自分で良い製品を安く購入してきて、自分で交換するのが良い方法ではないかと思います。
このブログを見て頂ければ、部品交換に自信のない方でも出来そうな気になっていただけるのではないかと思います。
是非チャレンジしてみてください。
それと、自分の車両に合った製品を使用するようにしてください。
大きさやサイズ、性能や容量を適合表などを見て選ぶようにしてください。
間違ったことをしなければ大丈夫ですので、一般の方でもこの方法で費用を安くできると考えています。
私はお勧めします。
ただし交換に関しては自己責任で行ってください。
皆様のご意見やご質問、ご相談などコメントでお寄せ下さい。
わからない事や教えてほしい事など、
私でお応え出来る事であれば何でもお答えしますので、
お気軽にコメント欄にご記入ください。
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Photo: フレディ(ブログ運営者)
貴重な情報を丁寧に詳しくアップされていて感謝です。
私は車はもう10台ほど乗り換えていますがバッテリー交換は全て自分で行っています。
最近の車はリセットされるのが嫌で、その際は同じ電圧を加えた状態で交換します。
今の所何の問題もありません。
今回はアルトのオレンジ色の警告サイン(点滅が消えない)が出たので交換です。
5年も経てば劣化もするでしょうね。 アイドリングストップは急速な充電なので。
yoshiyoshi 様
コメントありがとうございます。
今まで乗っておられたた車のバッテリー交換はご自分で交換されていたのですか。
もう慣れたものですね。
バッテリー交換で車のリセットをしなくてよい方法は様々ありますが、バックアップ電源を使用するものが一般的です。
古い12Vバッテリーを使用するのもありですね。
では素敵なカーライフをおすごしください。