格安車検とユーザー車検ではどちらがいいのか?

皆さんのマイカー車検はどんなことろで受けていますか?
車を買われたディーラーや販売店などで車検をされる方が多いと思いますが、格安の車検や短時間車検、そしてユーザー車検などがある事をご存知でしょうか。
チラシや広告などでよく宣伝されている「最短60分車検(立会い車検)」などを見られたことが有るかもしれません。

最近では様々なところで車検を実施してくれる窓口があって、どこが安くて安心して出来るところなのか解りにくいですよね。

自動車の車検をするにはそれなりに費用も必要です。

車検は車種にもよりますが、おおよそ数万円~十数万円くらいの出費になります。

そんな自動車の車検安くしたいと考えている方は、次のようなことをされてはいかがでしょうか。

 

格安車検とはどんなものなの?

自動車の車検ということは皆さんもよくご存じだと思いますが、一言でいうと次のような事になります。
一般的に言う車検とは、法律で定められた検査基準に満たせているかという事を検査する事です。

安い車検を実施しているお店でもその場で検査されていると思いますが、実際にはどのような車検をしているのでしょうか。
そしてなぜディーラーや専業店より安い車検が出来るのかというのは、次のような事になります。

格安車検でも検査基準に合格する車両であるかの検査しますが、基本的には自動車の整備を実施しない事が大半です。

どうゆうこと?

自動車のエンジンや足回りやボディの各部などの整備(メンテナンス)をしないのです。
なので短時間に車検が終わるのです。

 

整備をしない?
そう、ブレーキの洗浄・グリスアップや調整とか、エンジン回りのベルト類の調整とか、その他各部の分解整備をしません。

では何をするの?
検査基準を満たしているか見ているだけです。
ブレーキなどは分解している部分もありますが、パッドの残量やオイル漏れがないかなどを目で見ているだけです。
見てチェックしたことを記録していきます。

基準に満たせていなければどうなるの?
立ち合い車検などでは、その場でお客様に不適合な部分を見て頂き、交換することを勧めて整備・調整を実施します。
これが格安車検での追加整備となり、基本点検費用にプラス加算されます。

必要事項をチェックして検査項目が全てクリアできていれば継続検査は合格という事になります。

ここで皆様は何か気づかれた事があるかもしれません。
そうです。要交換ギリギリの部品でも検査基準を満たせていれば合格なのです。

そうなのです。
車検してもらってもすぐに交換しないといけない部分があるかもしれないという事ですね。

なので立ち合い車検などでは、整備が必要な部分をお客様と確認しながら検査を進めてい行くことになります。
要交換に近い部品は、交換されるかどうかをお客様に確認してもらって追加整備(割高費用)になります。

格安車検のお店が全てこのような場合ではないですが、だいたいのお店ではこういう形をとられて車検をされています。

時間と手間をかけずに、自動車の整備調整もしない検査をして、ダメな部分は交換しましょう。と言うのが格安車検(短時間立ち合い車検)です。
その他にも格安車検のシステムはあると思いますが代表的なものを紹介しました。

 

 

ユーザー車検とは

「ユーザー車検」って聞いたことが無い方も多いと思います。
「なんとなく聞いたことがありますけど良く知りません。」
と言うのが一般的ですね。

一言で言いますと、
これは自分の自動車を、ユーザー自身(自分)で陸運支局に持ち込んで検査をする事です。

えっ? どういう事?

そうですよね。よくわからないですよね。

陸運支局(運輸支局)とは、国土交通省の管轄する下部組織で、自動車の検査・登録や輸送車両・鉄道などに関係する国の機関です。
運輸支局の中に陸運関係と海事関係とあり、自動車の場合は陸運関係に該当します。

簡単に言いますと、自動車の登録や検査などをするところです。

我々(一般の自動車店)などの民間企業で、運輸局の許可をもらって自動車の検査をしているところのが陸運局指定整備工場と言います。

 

ユーザー車検は何をするのか?

自分でマイカー等を持ち込んで検査をします。
合格すれば継続検査が終了という事です。
どういう事かと言うと、
陸運支局に自動車を持って行きます。
必要な書類を揃えて記入します。

重量税や自賠責保険の継続加入・検査手数料をなどを支払い、検査ラインと言うことろで自動車の検査をします。

検査ラインでは自動車の検査基準に満たしているかの検査をします。

検査基準を合格すると継続検査が終了となります。

その後に新しい自動車検査証(車検証)の書き換えが出来上がり完了となります。
はい! これで2年間乗れますよ!
という事です。
これを自分で実施するのでユーザー車検と言います。

んっ? 先ほどの格安短時間車検と同じような事じゃないですか。
なんて思われたかもしれませんが、ユーザー車検の継続検査は基準に満たせていればOKなのです!

でも違うのが、検査は合格したけど整備(メンテナンス)は全くしていない状態です。
検査を受ける前まで乗っていた状態と何も変わらないという事です。

 

検査ラインでは実際にどんな事をするのか

大きく分けて7項目の検査をします。
(難しい事は書かずに簡単に言います)

①灯火廻り・メーター関係・外観やその他の検査

②サイドスリップテスト
左右フロントタイヤが真っ直ぐ向いているかの検査

③ブレーキテスト 4輪それぞれの制動力検査
サイドブレーキも検査します

④スピードテスト
車のメーター速度指数と実際の速度と合っているか

⑤ヘッドライトテスト
高さや左右が適正な位置を照らしているか検査

⑥ボディ下回りの検査
オイル漏れや足回りにガタなどが無いかの検査

⑦排気ガス検査
基準外の排気ガスが出ていないかの検査

これらすべての検査基準に合格して初めて継続検査が終了します。
時間でいいますと約10~12分程度で終わります。

ものすごく簡単に書きましたが、これを検査ラインと言う所で計測機械で測りながら進めていくのです。

もしご興味のある方がおられましたら、平日いつでも見学できますのでお近くの陸運支局に見に行ってみてください。
初めての方なら結構面白いかもしれませんよ。

 

 

 ちなみにユーザ車検での費用の一例
軽自動車の場合

重量税     6,600円
自賠責保険   25,070円
検査料印紙   1,100円

合計      32,770円

 

この金額で継続検査が出来ます。
点検等の整備・調整をしないので32,770円で済みます。

たったこれだけでいいの?
でも点検整備は全くしてません。

 

 

 

格安車検とシッカリ車検の違い

先ほどユーザー車検について触れてみて、なんとなくはご理解いただけたかと思います。
格安車検やユーザー車検の事ばかりを書いていて、一番ポピュラーなシッカリ車検(ディーラーや専業店車検)の事をまだご紹介していませんでしたね。

これは皆様もよくご存じの「車屋さんで車検をしてもらう」と言う事です。
各メーカーのディーラーさんや、中古車販売や自動車整備工場などの専業店で車検を受ける事です。

それなりの規模のお店であれば、運輸支局指定整備工場の認可を持っておられると思います。
つまり、その工場で車検整備が出来て検査ラインを自社で持っている所です。

格安車検もメーカーのディーラー店などと同じように、運輸支局指定整備の認可を持っている所がほとんどです。
でも車検金額に大きな差があります。
では何が違いで金額の差があるのでしょうか。

これは車検整備の内容(技術力)とサービス付加価値の差で車検金額に違いがあるのだと思います。
何がどう違うのでしょうか?

 

カーディーラーや専業店での車検の場合

こちらは皆さんよくご存じのシッカリ車検です。
車両の受け入れの時から丁寧に、車検内容の確認とマイカーの問診をお客様と相談したりしていると思います。

車検費用の概算見積りや、修理交換箇所の必要なところがあれば、お客様と相談しながら車検を進めていくのではないでしょうか。
またはお店に車検内容を任せてしまうお客様もおられるかもしれません。

格安車検と違う所は、予防整備をしておく事です。

予防整備とは、お客様が安心して乗れるように、前もって悪くなりそうな部品(2年間持たない部品)は交換しておきましょう。と言う事で早めの交換をして安心安全を提供しているのです。

当然部品などを交換するので金額は上がってきます。

「どうせ交換しないといけないのでしたら替えちゃってください!」

「走行中に何かあっても嫌なので・・・ 安心して乗れるようにしとおいてください!」

こういう風に考えて頂けるお客さまがシッカリ車検をされるのではないでしょうか。

自動車は乗り物です。
人の命を載せていますので、安心して乗れる車の方がいいのは当然の事です。

 

格安車検の場合

「今回はお金がないから安い車検で何とかしよう・・・」

「次の車に乗り換える予定だから簡単に安く車検をしておこう」

「ディーラーさんに行ったら予約が一杯で、検査満了日までに間に合わないから今回は近くの格安短時間車検にしておこう」

などなど、パターンを上げたらきりがないのですが、これらが良く聞く声です。
格安車検に行かれる方の多くは、こんな風に思っているのではないでしょうか。

格安車検の内容は最初の方に書いたので、おおまかにはご理解いただけていると思います。

 

お金を節約するのか。
時間を節約するのか。
それとも安心安全に無知なのか・・・

など色々ありますが、お客様の様々な思いがあって決められているんだと思います。

また、ユーザー車検と言うパターンもありますが、これは自動車の事を良く知っている方が利用される方が良いと思います。
確かに金額でいいますと一番出費金額が少ないです。
ですが、検査では整備をしないので自動車は使用しているうちに悪くなっていきます。

ユーザー車検は自分で点検整備が出来る方にお勧めできるものです。

 

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格安車検とユーザー車検のまとめ

車検について色々と書きましたが、格安車検やユーザー車検をどうゆう風に利用するかは自動車を所有しているお客様自身で決めていただくことになります。

自動車の車検費用は安くしたいけど、点検整備もシッカリして欲しいと皆さんそう思いますよね。

安心・安全をお金で買うのは必要なことだと私は思います。

「車検費用をケチってしまって、遠方にドライブに行ったときに故障しました」なんて事になったら嫌ですもんね。

 

車検費用を安くして安心安全ドライブを
求めるにはどうしたらいいのかを色々考えました。

 

一つ良い方法をここでご紹介します。
次のような事をしてみてはいかがでしょうか。

 

まず近くの陸運支局へ行き、ユーザー車検で継続検査を合格します。
車検証が書き換わって車検が終了します。

その後にディーラーや専業店に行って、車検整備並みの点検をしてもらうのです。

こうすれば車検費用は最安値で出来ますし、ディーラーなどで安心整備が出来ます。
こんな感じでどうでしょうか?

ただし、この場合はユーザー車検後にディーラーなどが点検を受け入れてくれたらの話ですが・・・
ディーラーさんの点検費用が通常車検整備工賃より安ければ、その方法とることで格安料金と安心整備の両方が手に入るのではないでしょうか。

 

私の考えではありますが、ディーラさんに行って12ヶ月点検をしてもらうのです。

車検整備工賃より12ヶ月点検工賃の方が安いのでこちらを選んで依頼すれば良いと思います。

12ヶ月点検の項目は、車検整備項目に近いような事を実施しますのでこれでいいと思います。

「ユーザー車検をしてきたので点検をしてください」
なんてことは言わない方がいいと思いますよ。

例えば、ディーラーさんに行ってこういう風に言えば、お店の方はあまり良い気がしないと思います。

「先日に他で車検をしたんですが整備が不安なので点検をしてもらえますか?」
「点検整備が出来てないと思うので一度見てほしんですが・・・」

など色々言い方はありますが、点検を受けるお店に行って「ユーザー車検をしてきたんですが・・・」と言わない方が良いと思います。

うまくニュアンスを変えて点検をしてほしいと伝えると良いと思います。

これはあくまで私の一つの考えなので、試してみないとわかりませんが、
もしこれを読んで出来そうな方があればチャレンジしてみてください。

 

わからない事や質問・ご相談などは何時でも受け付けていますので、コメント欄に記入して頂くか、お問い合わせのフォームよりご連絡をください。

私で答えれることであれば何でもお答えいたします。
お気軽に声をかけてください。

 

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フレディ
40代のおっとり自動車セールスマンです。 自動車業界ではそれなりに一通り経験してきており、整備から販売までさせて頂いております。 整備士の資格や自動車査定士の資格もあり、中古車などの情報も得意分野であります。

自動車に関する私の知識や、お得な情報・損をしないカーライフなどを皆様にお伝えできればと思いこのブログを書いています。 皆様も知っている情報が多いかと思いますが、見て頂いた方に喜んで頂けるサイトを目指しています。

サラリーマンであり雇われの身でもありますので、実名での掲載はしていませんが、その方が皆様に有益な内容が書けるし業界上のきわどい内容も書いて行けるのではないかと思っております。

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