ご自分で冬用タイヤへ付替えをしたり、夏用タイヤに戻したりすることがあると思いますが、「ホイールナットをはずしているのに、タイヤが張り付いて車からはずれない」
なんて事はありませんでしたか?
特にスチールホイールを装着している自動車で起こる事が多いのですが、これは自動車の部品が錆びついて部品同士が固着してしまう事で起こります。
冬時期にスタッドレスタイヤに交換する時や、春に夏用タイヤに戻す時に錆付いていて剥がれない事があり、ひどいものになると足でタイヤを蹴っても簡単には外れない時もあります。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
それと何処が錆付いているのでしょうか?
その対処方法は?
などなどを画像を入れながらお伝えしようと思います。
錆び付いてホイールが外れない原因はこれ!
冬シーズンにスタッドレスタイヤに交換しようとしてホイールナットを外しても車両からタイヤが取れない。
自動車のハブという部分とスチールホイールが錆びついて固着してしまう事で、外そうとしても簡単には取れないようになってしまいます。
今回それほどひどい車両ではないのですが、新車から1年も経っていない車でも起こる事なのです。
画像の車両は新車から6ヶ月が経過した軽自動車です。
使用状況や保管場所などで錆付きは違ってきます。
(塩害を受ける場所や湿気の多い所での保管など)
ちなみにこの車両では酷い固着はしていませんでした。
この部分が自動車のリアタイヤを取り外した画像です。
黒く丸い部品がドラムブレーキで、そのセンター部分がハブとなります。
ホイールが接触している辺りが錆びています。
この程度であれば問題ないのですが、ひどいものになると全体が錆で覆われている場合もあります。
メーカーや車種にもよりますが、このようにハブやドラムブレーキが塗装されていないものがあります。
こちらがホイールの裏側です。
ハブやドラムブレーキに接触している部分が錆びているのがわかるかと思います。
錆で張り付いてしまう所は、このハブのセンター部分。
ホイールボルトの間の丸い部分です。
ホイールのセンターの穴がハブのセンターに入って、ホイールを固定している部分です。
これはドラムブレーキを取り外した画像です。
ハブセンターがどんなものかわかると思います。
ここで自動車の車重を支えています。
今回わかりやすくドラムブレーキを取り外していますが、これは分解整備となりますので自動車整備士の資格を持った方でないと外してはいけません。
分解整備が出来る所は陸運局で認証を受けた場所でないと分解できないので、資格のない一般の方は絶対に分解しないようにしてください。
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ホイールとハブが錆付かないようにするには
タイヤを外したら当然取付けも行うのですが、次回の取り外しこの事を考えると錆びていない方が良いのが当たり前ですよね。
錆を落として今後錆びないように処置をしておくと良いのです。
まずは錆びを落としましょう。
この画像もわかりやすいようにドラムブレーキを取り外しています。
荒めのサンドペーパーや、硬めワイヤーブラシを使用して錆を削っていきます。
ハブのセンター半分だけ錆を落としてみました。
今回はサンドペーパーを使用しましたが、ドラムブレーキを付けたままだとワイヤーブラシを使った方が落としやすいのでワイヤーブラシがお勧めです。
こんな感じで錆を削り落としました。
でもこのままですとまた錆びてしまいます。
錆びないようにする為には金属面にグリースなどの油分を塗っておきます。
今回はワコーズのスレッドコンパウンドを使用しました。
これはプロが使用する油脂類ですので少々高価なものになります。
一般の方は、硬めのグリースを使用されてもいいかと思います。
錆が付きそうな金属部分に薄く指で塗り伸ばしてください。
多くは塗らないでください。
グリースが飛び散ってホイール等が汚れてしまいます。
これでタイヤを取付けすればOKです。
数か月後にタイヤを外す時には錆付いてはいないはずです。
ワコーズスレッドコンパウンドWAKOS THRED COMPOUNDはAmazonでも販売されています。
まとめ・自分でタイヤを付替える
冬時期や春先などでタイヤを付替えする時に面倒な事にならない為にも、ちょっとした錆予防でいいのです。
雪が降る前などのタイヤ交換は忙しいかもしれませんが、手を抜かずに処置しておくことをお勧めします。
親切な自動車店ではお客様を思ってこのような錆防止をしてくれるところもあると思います。
お店で交換されるのであれば、お店の方に錆防止のご相談をされてみてはいかがでしょうか。
また、ご自分でタイヤ交換される場合は、マイカーのホイールナットを緩めたり締めつけたりされると思いますが、皆様はどのような工具を使用されていますでしょうか?
車載工具?
(十字)クロスレンチ?
電動インパクトレンチ?
ご自分で何台ものタイヤ交換をされる方であればよくご存じでしょうが、タイヤ交換って結構大変ですよね。
ホイールナットも固く締まっていると緩みにくいし手も痛くなる。
次回こそは電動インパクトレンチを買って使おう!
なんて考えている方もおられると思います。
電動インパクトレンチがあれば楽チンですよ!
電動インパクトレンチにも種類があって、ACコンセントから電源を取るタイプや、バッテリー駆動のタイプや、自動車のアクセサリー12V電源を使うタイプなど色々あります。
私のお勧めですが、家庭用ACコンセントを使用するタイプもしくは、バッテリー駆動するタイプを使用されるほうが良いかと思います。
自動車の12V電源を使用するタイプの電動インパクトレンチでは締付パワーがないのでお勧めではありません。
もし購入を考えておられるのであれば、バッテリー駆動のタイプが一番お勧めです。
少々高価な商品にはなりますが、どこでも使用できて非常に便利です。
しかも結構パワーもあります。
私共の自動車店でもバッテリータイプは出張交換などで使用しております。
電動インパクトレンチの価格はYahooショッピングでチェック!
ただ、電動インパクトレンチを使用するにあたりご注意点があります。
電動インパクトレンチでは最終までの締付は行わないでください。
あくまでも仮付けの締付を行ってください。
最終締付はトルクレンチで規定値の締付をしてください。
電動インパクトレンチの使用はボルト・ナットを緩める事をメインに使われる事をお勧めします。
電動インパクトレンチでのトラブルはお客様より稀にご相談があります。
ボルトを折ってしまったとか、ネジを斜めに入れてしまったなど・・・
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